狛犬の鳴き声

近江八幡のまちづくりに取り組む中で、考えたこと、学んだこと、もやもやを記す内訟録。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

世界の戦争博物館から見る、国家のプレゼンとハコモノ経営/『誰も戦争を教えられない』

■行こうと思わない博物館!? 「戦争博物館というのは、すぐれて政治的な場所である。なぜならば、戦争が国家間で行われる外交手段の一つであるように、そこで起こったことの認定もまた、一つの外交であるからだ。特に国家が運営に関わる戦争博物館では、そ…

行政と民間の本気の蓄積/『にぎわいの場 富山グランドプラザ—稼働率100%の公共空間のつくり方』

■ロマンではなく、前かがみな想いが重なる協働 【はじめに】 P5〜・ポール・ズッカー著書『都市と広場』の冒頭「広場は、疑いもなく、絵画、彫刻、あるいは個々の建築作品と同様、「芸術」である。広場の解放された空間、周囲の建造物、その上に広がる空が織…

誰かのためになること、助けになることを幸せだと思う/『SQ “かかわり”の知能指数』

■これからの社会を考える鍵「SQ」 ◎誰もが手助けを求めている P245〜 社会学というモノは、伝統的な農村社会で持っていたような「密な絆」というのを失ってしまったけれども、その代わりに他人と協力して、広い範囲でいろんな、これまではできなかったたくさ…

もっとも頼りになる資質は「人柄の良さ」/『評価と贈与の経済学』

■イワシ化する社会 岡田「イワシって小さい魚だから、普段は巨大な群れになって泳いでいる。どこにも中心がないんだけども、うまくまとまっている。自由に泳いでいる。これは見事に、いまの日本人なのではないかと。そのときの流行りとか、その場限りの流れ…