狛犬の鳴き声

近江八幡のまちづくりに取り組む中で、考えたこと、学んだこと、もやもやを記す内訟録。

リーダーに必要な「チームの目標を達成する!PDCA」

マネージメントを考えるきっかけ

昨年読みっぱなしだった一冊。先日、地域の書店をぶらぶらしていたら、まだ書店で平積みされていた。内容を非難するのではないが、こういうタイプの本は、どんどん新しいものに更新されつイメージだったので、1年たってもまだ平積みということは、根強く人気なのかもしれない。

 

さて、普段まず手に取らないタイプの本なのだが、昨年は急に経験のしたことのないプロジェクトを一気に複数抱えることになり、四半期を過ぎたあたりで思うように成果が上がらいため行き詰まりを感じ、焦って仕事本を買い漁ったことを思い出した。

それまで、最小限のカレンダーツールとメモだけで身の回りのプロジェクトはこなしてきたので、改めてもう一度プロジェクトを回すヒントを見つめ直すきっかけとなった。

チームの目標を達成する!PDCA

チームの目標を達成する!PDCA

 

 

リーダーに必要なのはカリスマではない

といっても、自分がもし一緒に働くチームのリーダーには、カリスマ性は備えてほしいなとか思ったりします。でも、たぶん求めているカリスマ性は、「仕事ができる」という大前提がなければ全くもって意味ないだろう。

 

リーダーがすべきことはたった一つ、PDCAを回すこと!カリスマ性や雄弁さがなくても、人も成果も付いてくる!

 

リーダーに一番大切なこと、それは仕事で成果を出すこと、成果を出し続けること。

 

本書では、PDCAサイクルをさらに分解し、「RPIDCAサイクル」を提唱している。Research(調査)とImplementation(実装・落とし込み)の重要性を説いている。つまり、「計画」段階が最も時間とエネルギーの掛かる作業であり、その設計がうまくいかなければ実行力も伴わないということだ。

問題を分解できる能力、客観的に仕事量を分析し、労働力を配分できる能力。そして、自分の抱えられる仕事量を考えることも必要だ。これらを分析し、整理するための手段も本書では具体的な例をあげて説明している。ロジックツリーや表など、実際にすぐにでも活用できるものばかりだ。

 

行き詰まりを感じていると同時に、夜まで仕事をしてもなんだか達成感がないことに苛立ちと焦りを感じていた。今思うと、まったく頭を使う仕事をしていなかったんだと思う。資料作りやスケジュール調整など、ではなく、もっと本質的な問いを思考するようなことができていなかった。

本当にこの一年は、こなすことを求められた。おもしろくない仕事でも、給料をもらっている以上きっちりこなさなければならない。しかし、そんなことをしていても、常に自分自身を鍛えなければと感じている。

クリエイティブなことに時間をかけるためにも、無駄な仕事をできるだけ小さくし、大きな目的達成のために本当に必要なことにエネルギーをかけられるように心がけたいと思う。